2019年5月2日木曜日

Blender Fracture ModifierでFreestyleをするとひびが目立つ、線が途切れる~解決方法~


こんにちは。


今回は、Blender Fracture ModifierでFreeStyleを設定した際、ひびに線がついてしまうということ、そして、その解決方法について書いていこうと思います。


また、FreeStyleの線が途切れるという問題についても、解決策を書いていきます。



そもそも、Blender Fracture Modifierとは何かということですが、これはこちらの記事に書いてあります。
よろしければ、ご覧ください。

Blender Fracture Modifierを使用してオブジェクトを破壊する!!Cell Fractureより簡単(かもしれない)


まあ簡単に言えば、オブジェクトの破壊シミュレーションが簡単に、高クオリティでできる改造版 Blenderです。




それで今回僕は何をしようとしているかと言いますと、このBlender Fracture Modifier、そして、FreeStyle機能、トゥーンシェーダーなどを用い、破壊を含む2Dアニメーションを作成しようとしています。



おそらく、質の低い、しょうもないものができるんでしょうけど...


困ったこと


作品の質はとりあえず置いておくとしても、ここで困った問題が2つほど発生しました。



一つは、まだ破壊が始まっていないにも関わらず、ひび模様が既に出てきてしまっていること。


Blender Fracture Modifierによってできたエッジに、FreeStyleが反応してしまったんですね。


困りましたね。



そしてもう1つは、上図のように、輪郭の一部が途切れてしまっていること。


理由はよくわからないです。


後ろにある床のひびと重なって、何かが起こったんですかね。



ということで、僕が試行錯誤、また、ネットで調べて分かったことを参考にした解決策を書いていこうと思います。


「線が途切れる」の解決方法


こちらは簡単でした。


ネットで調べれば、すぐでてきたので。

FreeStyle で描線がつながったきれいなエッジを出す設定


まずは、FreeStyleの設定から、「Face Smoothness」にチェックを入れます。
なんか、なめらかにする設定のようです。



次に、FreeStyleの「ジオメトリ」に「Bezier Curve」というモディファイヤを追加します。



これで設定完了です。


レンダリングし直してみてください。

綺麗な線になっているはずです。



「破壊されていないところにFreeStyleの線が付く」の解決方法(旧)

こ こに書いてある方法は、原始的であり、実際に動かしてみると、不自然なものであります。

この記事を書いてから数日後に、「正式な解決方法」をコメントで教えていただきました。
本当にありがとうございます。

ということで、この下に、今回教えていただいた「自然な動作をする解決策」を書いておきました。
ですのでこの旧バージョンは読み飛ばしてください。


正 直、こちらの方は、うまいやり方が見つかりませんでした。


一応解決策らしきものは載せておきますが、これが正しいやり方かと言われると微妙です。



で、どうするかというと、通常時は、Fracture ModifierをOFFにしておいて、破壊が始まる瞬間にONにするという原始的な方法です。



このカメラマークの上でIキーを打つと、キーフレーム が打てます。


これをオフにすることで、余分なひびは消えました。



ただ、このままだと、破壊シミュレーションが始まって も、レンダリング結果としては、破壊されていません。


つまり、こんな感じになります。



ボールが埋まっちゃっています。


これを解決するためにも、破壊が始まった瞬間に、先ほどのカメラマークをオンにし、それでキーフレームを打ってください。



それで、実際に動画にしてみたものがこちらになります。



ボー ルが付いた瞬間にひびが一気にはいるので、不自然な気もしますね。


まあでも、このくらいならば、後の動画編集でエフェクトかなんかをかけてごまかせると思います。


もっといい最善策があれば、ぜひ教えてください。


「破壊されていないところにFreeStyleの線が付く」の解決方法(新)

では、上記の古典的かつ不自然なやり方ではなく、コメントで教えていただいた、自然な方法をご 紹介していきます。

本当に、コメントありがとうございました。
助かりました。


それでどうするかと言いますと、超簡単です。



Fracture Modifierの設定項目に「Autohide Distance」と「Automerge Distance」というものがあります。


初期値では0になっていると思いますが、この数値を少し上げてやればいいのです。


そうすることで、Fractureを設定したオブジェクトも、FreeStyleの線が余計に入らなくなります。



しかし、注意が必要なのが、この数値をとにかく上げればいいというわけでもありません。

上げすぎると、かえって不自然になります。

各自、ちょうどいい数値を探してみてください。



この方法を用いて実際に作ってみた動画はこちらになります。


人型のモデルがいる旧動画とは違う3DCGを用いてしまったので、比較がしにくいです。(申し 訳ございません)


でも、ゆっくり再生してみると、自然な動きになったことがわかるのではないでしょうか。


急に線が現れるのではなく、破壊が始まったところから、ひびが入るようになりました。

皆さんも、ぜひ試してみてください。



では、さようなら。
またお会いしましょう。


2019年5月1日水曜日

Blenderの歯車アドオンを使用して動く時計を作りたかった...


はい、どうもこんにちは。


今回はですね、「Blenderの歯車アドオンを使用して動く時計を作りたかった...話」について書いていこうと思います。

よろしくお願いします。



「Blenderで歯車式の時計を作りたい」と思ったのが、この話の始まりでした。



「Blender 歯車」などと調べると、Blenderに歯車のアドオンがあること、また、その回し方などについて見つかったので、試してみまし た。


今回は、以前作成した時計のモデル(下図)をベースに使用しました。



手順を追って説明していきます。


1. 歯車のアドオンを追加する

まずは、アドオンのインストールをします。



「File」>「User Preferences...」を選択します。



「Add-on」というところで、「extra」と検索すると、上図のように出てくるので、「Add Mesh:Extra Objects」にチェックを入れ、「Save User Setting」で保存してから、画面を閉じましょう。



これでプラグインの導入ができました。


2. 実際に歯車を使用してみる

せっかくアドオンを入れたわけですから、さっそく使用してみましょう。


上図のように、歯車のメッシュを追加できます。

Shift+Aを押してから、「Mesh」 > 「Mechanical」 > 「Gears」> 「Gear」という感じですね。



僕はこのように、時計の裏側にいくつか配置しました。



わかりやすいように「金色」のマテリアルを貼っています。



複数のギアを配置したので、これらをうまく連結させて、連動するようにしようと思います。


で、これはどうやるかというと、剛体を追加して物理的に動かす、のではなく、「Copy Rotation」というものを使用します。



「Rigid Body」を使用してもできないことはないんでしょうけれど、軸を固定したり、など面倒なことが多いので、ここではやりません。




こんな感じに「Copy Rotation」を設定し、前後のギアが回転をコピーするようにします。


で、この状態で回すと、すべての時計の針が、同じ速度で回ってしまいます。



ギアのサイズを変えても、同じままです。


では、どうすればよいのか。

簡単です。



「influence」の値を変えればよいのです。
前のギアの70%の速度で回したければ、「0.7」を設定します。



これで、完成!


のはずだった。


実際に動かしてみると、180°くらいまわしたあたりで、連動させていた 方の針が、ガクッと飛んだのです

文章で説明するのが難しいのですが、急に時間が飛ぶ感じです。


なんで!?


その後、数時間いろいろと試してみましたが、思ったようには動きませんでした。


ということで、歯車を使用し、ギア比に応じて針を回すという方法(夢)は諦めまし た!!


結局どうしたのか

じゃあどうしたかというと、簡単です。


シンプルにキーフレームを打ってアニメーションさせました。
(夢のないつまらない方法です)



使いまわしができるように(あと、逆再生なども可能にするため)、キーフレームのアクションは、NLAエディタ用にストリップに変換しました。



で、実際に書き出した動画はこちらになります。


正常再生


逆再生


エフェクト追加でなんかのPVっぽくしたもの



Blenderで書き出した後、Aviutlというフリーの動画編集ソフトで加工しています。

かっこいいエフェクトも付けられるので、楽しいです。



以上です。


もし、ギアを活用して時計を回す方法がわかる方がいれば、ぜひ、僕にも教えてください。

よろしくお願いします。


では、さようなら。
またお会いしましょう。


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